お役立ちノート

2023.11.13

妊婦さん・授乳婦さんと新型コロナウイルス感染症①

妊娠中の新型コロナウイルスへの感染

(掲載内容はお役立ちノートを公開した時点での情報です)

妊婦さんが同年齢の女性と比較して、特に新型コロナウイルスに感染しやすいということはありません。

妊娠後半期に感染した場合、早産率が高まり、重症化する可能性が高まるという報告があります。

日本における妊婦さんの新型コロナ感染症についてのデータ収集とその解析を行った研究から、第6波・第7波では重症例はありませんでしたが、重症例が多かった第1波から第5波までの症例では次の因子が重症化と関連することがわかりました。

  • 妊娠21週以降の感染               ・ 妊娠時のBMI30以上
  • 年齢31歳以上                         ・ デルタ株

この他に喘息を中心とする呼吸器疾患や糖尿病は注意が必要な因子とされています。

新型コロナウイルスの感染や重症化を予防するために

  • 新型コロナウイルスワクチンの接種をお勧めします。
  • 一般的な感染予防対策(うがい、手洗い、手指消毒、人混みでのマスク着用)を心がけてください。

イソジン(ポピドンヨード)でのうがいは甲状腺機能異常をもたらす可能性があるため、頻回の使用は推奨しません。

妊娠期について

・妊娠初期~13週6日
・妊娠中期14週0日~27週6日
・妊娠末期28週0日~
・妊娠前半期~19週6日
・妊娠後半期20週0日~

(産科婦人科用語集・用語解説集(改訂第4版)より)

【参考資料】

厚生労働省 『新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策 ~妊婦の方々へ~ 2023年10月版』

https://www.mhlw.go.jp/content/leaflet20230331.pdf

日本におけるCOVID-19妊婦の現状~妊婦レジストリの解析結果(2023年1月17日付報告)

妊婦さん・授乳婦さんと新型コロナウイルス感染症②では新型コロナワクチンの接種についてご紹介します。

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