お役立ちノート

2023.11.13

妊婦さん・授乳婦さんと新型コロナウイルス感染症②

妊娠中・授乳中・妊活中の新型コロナウイルスワクチンの接種

(掲載内容はお役立ちノートを公開した時点での情報です)

 新型コロナウイルスに対する妊婦さんへのワクチン接種による重症化予防の有効性が証明されています。18か国での国際共同研究で示されたもので、複数回ワクチン接種をした場合、ICU入院や死亡といった重篤な合併症のリスクが減少し、追加接種した場合にはさらにリスクが減少しました。最終接種からの時間が短いほど重症化しにくいことも示されました。

妊娠中もすべての妊娠週数で新型コロナワクチンの接種ができます

  • ワクチン接種によって流産・死産、胎児形態異常(奇形)、早産、新生児死亡率の上昇は認められていません。
  • ・ワクチン接種がコロナ感染症の重症化を予防していることが証明されています。
  • ・妊娠中に接種したワクチンによってつくられた抗体は、臍帯を通じて胎児へ移行し、生まれた後に新生児を感染から守る効果が期待されます。
  • ・ワクチン接種の副反応の頻度は妊娠していない人の場合と比べて差はありません。
  • ・ワクチンの副反応に対する解熱鎮痛薬の使用は、アセトアミノフェンが安全に使用できます。非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等)の妊娠末期(28週0日~)の使用は避けてください。妊娠末期に非ステロイド性抗炎症薬を使用すると、胎児特有の血液循環に影響することがわかっています。

授乳中も新型コロナワクチンの接種ができます

授乳中も新型コロナワクチンの接種ができます

  • ・ワクチン自体が母乳に移行する可能性は低く、母乳経由で赤ちゃんが感染したという報告はありません。
  • ・授乳中に接種したワクチンによってつくられた抗体は母乳中に移行し、母乳を介して乳児に届けられ、乳児を感染から守る効果が期待されます。
  • ・ワクチンの副反応に対する解熱鎮痛薬の使用は、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等)が安全に使用できます。

妊娠を計画されている方も新型コロナワクチンの接種ができます

  • ・現時点では生殖器に悪影響を及ぼす報告はなく、ワクチン接種を受けるために妊娠のタイミングを変更する必要はないと考えられています。
  • ・ワクチンの副反応に対する解熱鎮痛薬の使用は、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(イブプロフェンやロキソプロフェン等)が安全に使用できます。

これらの安全性情報はメッセンジャーRNAワクチンの接種における報告がもとになっています。

ノババックスは妊娠又は妊娠している可能性のある女性、授乳中の女性に対する実臨床における安全性情報は限られていることから、予防接種上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ接種することとなっています。動物実験では有害事象はみられていません。

現在、日本で接種できる新型コロナワクチンはファイザー社、モデルナ社及び武田社の3社のワクチンです。

アストラゼネカ社の新型コロナワクチンは、令和4年9月30日をもって、接種が終了しました。

 

 各社の新型コロナワクチンの説明書

ファイザー社の新型コロナワクチン接種​[596KB](追加接種(令和5年秋開始接種)用)

モデルナ社の新型コロナワクチン接種​[612KB](追加接種(令和5年秋開始接種)用)

武田社の新型コロナワクチン接種[585KB](追加接種(令和5年秋開始接種)用)

ワクチンを接種する方法

接種が受けられる場所や予約方法などについてはお住まいの市町村からの広報などをご確認ください。

 横浜市では特設ページを開設しています。

新型コロナウイルスワクチン接種について(特設ページ) 横浜市 (yokohama.lg.jp)

ご自身でご予約の後、市内医療機関で接種できます。(神奈川県立こども医療センターでは接種できません)

【参考になるwebサイトのご案内】

私は妊娠中・授乳中・妊娠を計画中ですが、ワクチンを接種することができますか。|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

不妊になるって本当?妊娠中でも大丈夫?女性のための新型コロナワクチン(mRNAワクチン)解説|新型コロナワクチンQ&A|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

妊婦さん・授乳婦さんと新型コロナウイルス感染症③では妊婦さん・授乳婦さんが新型コロナウイルスに感染した場合についてご紹介します。

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