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お役立ちノート

2023.03.09

11月17日は世界早産児デー
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 11月17日は世界早産児デーとして、早産の課題に対する意識を高めるため、2008年に、ヨーロッパNICU家族会(EFCNI)等によって制定された重要な一日です。この日は、世界各地で、様々なイベントが行われています。そこで、今年度、当センターでは神奈川県庁との共催で、「写真展」を開催し、13名のこどもたちの写真をあたたかいメッセージとともに、掲示させていただきました。写真の周囲の飾りつけの紫は世界早産児デーのシンボルカラーで、多様性と思いやりを表しています。また、10足の靴下は世界早産児デーのシンボルで、9足の靴下の間にある1足の紫色の小さな靴下は、世界中で10人に1人の赤ちゃんが早産で生まれていることの象徴とされています。紫色を見かけたら、早産児デーを思い出していただけたらと思います。

 2022年の世界早産児デーのスローガンは、「家族とのふれあい:大切な治療 生まれた時から肌と肌のふれあいを」

 神奈川県立こども医療センターのNICUには、年間400名近くの赤ちゃんが入院しています。そのうち、40名程度が、1000g未満の早産児です。NICUでは年間80%の早産児が、呼吸器をつけている時からカンガルーケアを受けています。カンガルーケア中、おむつ1枚だけの赤ちゃんを親の胸元で縦抱きにし、2~3時間程度ゆったりと過ごします。カンガルーケア中の赤ちゃんは、安らかに眠ることが多く、疼痛緩和、感染予防や死亡率の低下などの効果が、科学的にも証明されています。状態がとても悪かった赤ちゃんが、カンガルーケアをすると状態が安定することもあり、単なる抱っことは異なる肌と肌のふれあいの奇跡を実感します(写真2)。NICUは治療の場であると同時に、赤ちゃんにとって成長の場、生活の場です。コロナ禍ではありますが感染予防に注意しながら家族のふれあいを大事にしたいと考えています。

世界早産児デー「ちいさな いのちの写真展」展示風景

沢山の作品の提供を頂きました。

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