2025.07.31
2025年3月29日、当センター講堂におきまして、神奈川県助産師会と共同で「母子ケア」に関するシンポジウムを開催いたしました。病気をもって生まれてくるお子さんへのご心配はもちろん、核家族化が進む中で今後の育児に不安を抱えるお母様方と日々接するなか、私たち母性病棟のスタッフは、退院後も継続的な支援ができる方法を模索してきました。
産後母児ケア事業は約4年前から始まっていますが、自治体によって利用方法や利用の可否が異なるため、制度のご案内やご利用のおすすめをする際に迷うことも少なくありません。
こうした現状を、県内で産後ケア事業に携わる多くの施設の皆さまと共有し、今後の連携を深めたいという思いから、今回のシンポジウム開催に至りました。
当日は60名の方にご参加いただき、第1部は4名のシンポジストによるプレゼンテーション、第2部では事例を交えた活発な意見交換が行われました。自治体ごとの妊産褥婦支援・母児ケアの特色についても共有でき、有意義な時間となりました。
また、希望された方には会の終了後、センター内の見学もしていただきました。
今回のサブテーマ「速やかな地域連携と切れ目のない支援」に向けて、決意を新たにし、今後も母子を支える取り組みを続けてまいります。
(母性病棟 藤井弥生)