神奈川県での周産期医療(妊娠・分娩・胎児・新生児の医療)の中心的な施設です。
1970年のこども医療センター設立時に、未熟児新生児病棟が設置されました。1992年には日本の小児病院のなかで最初に産科が設置され、ひとつの施設で周産期医療を完結するさきがけとなりました。
2019年にはNICU(新生児特定集中治療室)病棟、新生児病棟、母性病棟、MFICU病棟のリニューアルを行い、家族を中心としたファミリーセンタードケアなど、医療・ケアともに最先端の周産期医療を担っています。
新生児科、産科、内科(母性)の3つの科の医師、看護師、さらに小児系各科(循環器内科、心臓血管外科、外科、脳神経外科、遺伝科など)がひとつのチームとして、ハイリスク妊娠の妊産婦さんと赤ちゃんを全力で支えます。
神奈川県立こども医療センター全体についての情報やアクセスなどはこちらをご覧ください。
妊娠中に切迫早産や前期破水などになられた妊婦妊産婦さんに転院していただき、より良い状態でのお産になるよう、お母さんの治療を行い、赤ちゃんを迎えるための治療準備を整えます。
お産には新生児科医が立ちあい、早産・低出生体重児で出生した赤ちゃんにお誕生の直後から適切な治療を行います。
NICU(新生児特定集中治療室)でご家族とともにケアを進め、退院や地域の病院への転院をめざします。退院後も長期的なフォローアップを行います。
妊娠中にお腹の赤ちゃんに先天的な病気などが疑われる場合に、詳しい検査を行います。
検査結果をご家族と共有し、わかりやすく十分な説明を行います。お誕生の直後から専門医による適切な治療を受け、長期的な治療とケアにつなげます。
一般産科施設で早産・低出生体重児や新生児仮死のお子様が生まれたときは、新生児科医と保育器を搭載した救急車が出動し、産科施設で初期治療を開始し、当センターNICU(新生児特定集中治療室)に搬送して適切な治療を行います。
先天的なご病気や遺伝子が関係するご病気のあるお子様、ご家族のためのカウンセリング部門「新しい命のためのサポートセンター」で、専任の認定遺伝カウンセラーが今後の妊娠に向けたカウンセリングを行い、また出生前診断に関する情報提供などを行います。